ゴミ処理施设と公园。一见无関系に思えるこのふたつが、実はエコとレジャーというキーワードで结びついています。ここ数年、世界各地でゴミ処理施设迹地が公园として整备されていますが、台北市もこの流れに乗って、市内の3カ所に緑のオアシスを新たに整备することにしました。市民が緑に触れられる新たなスポットが生まれることになったのです。
福德坑环保复育园区
文山区にある「福德坑环保复育园区」は、もともと台北市のゴミ埋立処分场「福德坑垃圾卫生掩埋场」だったところです。1996年にゴミ埋め立て処分が一段落したことから、緑化复元に着手し、台湾でゴミ埋立処分场迹地を公园として整备できた成功例として语られるようになりました。
広大なエリア内には、歩道、あずまやのほか、草スキー场、ラジコン飞行机エリア、原住民公园などのエリアがあり、さまざまな设备が整っています。また、3,000株を超えるさまざまな高木が植树されているほか、高台から望む景色も広々としています。草スキー场は、全体が草の斜面になっていて、ソリの无料贷し出しも行われています。エリア内でもっとも高い位置にあるラジコン飞行机エリアは、ラジコン飞行机爱好家の圣地になっていて、周末になると、多くの人がラジコン飞行机を楽しんでいます。そして台北市で唯一、ラジコン飞行机の操縦が许可されているところです。
山水绿生态公园
台北市南港区の南东エリアと新北市(旧・台北県)深坑区の市境にある「山水绿生态公园」は、もともと台北市で二番目に大きなゴミ埋立処分场「山猪窟垃圾卫生掩埋场」だったところです。2003年に緑化复元に着手し、2011年に公园のネーミングを募集し、山水绿生态公园として生まれ変わりました。
「山猪窟」という面白い名称は、昔、イノシシの群れがこのエリアで水を饮んでいたことから、イノシシという意味の中国语「山猪」に由来しています。そしてゴミ埋立処分场が、緑化复元を経て、数々の动植物が集う光景が见られるようになったことから、「山水绿」と改名されたのです。公园内には、森のカフェテラス、花で埋めつくされた斜面、アブラギリなどがあり、市民が緑に触れられる场所として8月に一般开放される予定です。
内湖亲水公园
曲がりくねった基隆河(河川)のそばに、20年间に渡って操业してきたゴミ焼却施设「内湖垃圾焚化厂」があります。2006年に廃炉に着手し、8年の歳月をかけて、今年末に廃炉が完了する予定です。その际には、市民が一丸となって新たに生まれる公园に命を吹き込めるように、公园のネーミングも募集されます。
内湖でのゴミ処理は环境に十分配虑して、ゴミをほかの场所に移すのではなく、まずゴミを分别してから、リサイクルできるものはリサイクルし、燃えるゴミは焼却します。そして土质が回复できるように、焼却灰は埋め立て処分できるように処理されます。新たに生まれ変わる「内湖亲水公园」には、2万株の树木が植树されるほか、高さ40メートルの段状の展望デッキが设けられるので、そこから近くを流れる基隆河とそのそばを走るサイクリングコースが见下ろせ、远くの台北101を望むこともできるようになります。环境を意识した緑あふれるこの公园は、台北市が取り组む环境活动が形になった新スポットになることでしょう。